右近下駄(うこんげた)
高い歯を設けずに、靴の底のように平たい形に作られた下駄です。
最近では、底面にゴムやEVA素材を用い、滑りにくく作られています。
駒下駄(こまげた)
1つの素材から切り出した下駄。
二枚歯の下駄なども、駒下駄と差し歯下駄とがあります。
現在では、材木の節約や、長期的なメンテナンス(歯の交換)などの目的で、差し歯下駄が多いと思います。
継ぎ目は、台と歯の木目が合っているかを見ると分かります。
差歯下駄(さしばげた)
台と歯をつなぎ合わせて作られた下駄のこと。
材質により擦り減り方が異なるため、歯部分の材質を擦り減りにくい素材で作ったりします。また、歯が擦り減ったり、欠けたりした場合、交換できる下駄になります。
下駄台の仕上げ
一言に下駄といっても、仕上げ加工で表情を変える履物です。
【仕上げ加工の種類】
・白木(しらき)仕上げ
素材そのものを生かした仕上げになります。
ナチュラルな風合いになります。
・塗り仕上げ
形を整えた台に漆(うるし)を塗り仕上げます。
黒や朱などがあり、台の上部(天)や側面(巻)などに絵を入れたり
しているものもあります。
・焼き仕上げ
形を整えた台の表面を焼いて、さらに磨き木目を出す仕上げになります。
木目の風合いを楽しめます。
・鎌倉彫
下駄の台に彫を加え、台に絵や模様を施す仕上げになります。
2つで1つのデザインになったものなど様々あります。